目標が達成できなかったクライアントにはどうする?

コーチングの基本

毎回のセッションの最初,今週の行動の結果について報告をしてもらうことにしています。

そこでは,意気揚々と成果を述べてくれるクライアントもいます。

しかし,前回のセッションの時に立てた行動の目標が達成できないクライアントもいいるのです。

そのとき,往々にして達成できなかったことのいいわけを始めるクライアントがおられます。

「だってしかたないよね」はNG

いいわけすること事態は悪いわけではありません。

長くならず,状況を自分なりに把握し,できなかった原因を探っていこうとするならそのいいわけは,単なるいいわけではなく,次の行動を生む振り返りになります。

しかし,いいわけの先に「だからしかたないよね。」となるならNGです。

コーチにできなかったことをゆるしてもらおうという意識がはたらくんですね。

こんなことでは,目標の達成はいつまでたってもできません。

そんなときには,どうしたらいいのでしょうか?

「ではどうしたいですか?」

そんなときは,「では,どうしたいですか?」と聞きます。

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「どうしたいですか?」問うことで、自分と向き合ってもらいます。

「しかたないよね」と 自分を許して良いのかどうか。

それを続けていて,目標が達成できるのかどうか。

そもそもだれに許してもらおうとしているのか。

結局、自分がどうしたいのか、ということに向き合うことになるのです。

コーチにいくら「しかたないよね」と許しを乞うても無駄です。

それは目標の達成について何の力にもならないからです。

コーチとしては,「だったら,続けるの?やめるの?どうしたいの?」というしかないのです。

とはいっても,コーチは何とかしてクライアントをゴールまで連れて行かなければなりません。

「やめる・・・やめたい・・だってしかたないんだもの」と言っているクライアントを「そんならしかたないね。やめるか」というわけにはいかないのです。

だから,「ではどうしたいですか?」と聞くことで,「ああ,コーチに許しを乞うても無駄なんだ。結局自分が決めて前にすすまなきゃだめなんだな」と気づいてもらいます。

前に進むのは自分ですから。

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