コーチング 目的を問う質問はとても有効です

コーチングの基本

 

コーチングを受ける人は、「◯◯をしたい」と声に出します。

目的達成のための第一歩です。

例えば「試験に合格したいんです」とか。

 

その時にコーチは「合格すると、どんなよいことがあるのですか」と問い返します。

するとほとんどのクライアントさんは、ここで「うっ・・・」とつまります。

合格するということだけに気持ちが行ってしまっていて、何のためにという価値についてはあまり考えたり整理したことがないのです。

 

これは私のようなコーチであっても起こることで、人間は放っておくと、今目先のことを達成することだけに頭が行ってしまいがちなんですね。

だから、ときどきセルフコーチングなどで「これをするとどんなよいことが起こるんだっけ」「そもそもなんでこれをするんだっけ」というような質問を自分に対して行うといいんですね。

 

コーチがいると、容赦なくそんな質問をしてくれます。

私もその辺は準備万端のつもりではありますが、先日コーチから同じ質問を受けて「うっ・・」としばらく沈黙したことがあります。

 

この沈黙がいいんですね。

セルフコーチングだと、うっ、の時点で思考が別にそれたり、とりあえず答えて次に行ったりしてしまいがちですが、コーチは沈黙をずっと待ってくれます。

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だから否応なくそれに答えを出さなければなりません、

それも、言葉にするのですから、頭の中で整理しなければなりません。

 

この過程で、もやもやと潜在的に頭の奥底にあったことが表層に顕在化して、「ああ、そうか。自分はそんなことを考えていたのか」とびっくりするようなことを言ってしまいます。

「試験に合格すると、私にはこんな世界が開ける」ということをコーチに対して言葉にして出すことで、自分の頭にしっかり刻み込まれますので、それがその後の行動のための大きな燃料となります。

怠け心が出ても、それを打ち消して前に進む原動力になるんですね。

 

セルフコーチングでそれを行うこともできますが、メモをしたりしっかり思考して言語化したりする癖をつけないと、往々にして、頭にパッと閃いた答えで満足してしまいがちです。

言語化しないと答えたことにならないのに、言語化する前で満足して思考を止めるので、すぐに潜在意識の世界に潜り込んで意識から消え去ってしまうんです。

そういう意味で、コーチを持つということは、価値あることです。

 

先日コーチングを受けた時に、改めて目的を問われることとそれに言葉で答えることの有効性を確認しました。

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