今日は夢を叶えることについてお話しします。
夢を叶えるためのノートや行動についてよく言われますが、私はコーチングで、クライアントさんに「夢を持ったら、まるで夢が叶ったかのように行動しましょう」と話しています。
コーチングではビジュアライズといい、夢を叶えた時の様子や身の回りの様子を具体的にリアルに感じてもらいます。
その途中で実際に自分が夢を感じたかのような気持ちになって、時には涙を流されるクライアントさんもいます。
感動して、本当に目標を達成した夢を叶えたという気持ちになるわけです。「とても感動した。コーチングってスゴイ!」とツイッターでツイートされた方もいます。
夢を叶えたかのような気持ちになることはとても大切です。
高橋メアリージュンさんがテレビで「夢を叶えるドリームノート」について話されたことがあります。
そのノートには毎日3つの夢を書くのですが、その時、すでに叶ったように感謝の言葉を添えて書くのだそうです。
それを続けていくと、驚くべきことに彼女が好きなマンガが映画化され、そのアニメのヒロインになれたという話がありました。
映画化の話など全くない時に、「マンガが映画化されてヒロインになれました。ありがとう」と書いていたそうです。
少しスピリチュアルな感じがしますが、具体的な思いは周りの環境まで動かすかもしれません。
個人は氷山の一角のようで、潜在意識の中で全てがつながってるという話もあります。
本当かどうかは分かりませんが、本人の強いビジュアライズされたイメージがまわりを動かしたということもあるかもしれません。
このように夢が叶ったかのように感じることはとても大切です。
「自助論」という本があります。本サミュエル・スマイルズが書いた「self help」を日本語に訳した本です。成功者たちの若き日の行動が膨大な事例で描かれています。200年ほど前の英国で大ペストセラーになりました。
幕府のイギリス留学生監督としてロンドンに派遣された中村正直がこのを手に入れられましてすごいと思って日本に帰って 翻訳しました。「西国立志編」という名で知られています。歴史で学んだという人もいるのではないでしょうか。
これが当時の20歳ぐらいの若い人に読まれ、福沢諭吉の「学問のすゝめ」と並ん大ベストセラーになったんです。
それを読んで奮起して、その後日本の国を動かすようなお仕事をしたような方々、歴史に名を残すようになられた方々もたくさんいます。
昭和時代までに生きておられた明治の立役者のような方々が若い頃みんな読んでいたというよう本です。
今読んでも、私みたいにね60歳になった人間でも「ようし将来は!」みたいな気持ちになってしまうそのような本です。
そこにこんなことが書いてあるんですよ
ある若い大工さんが治安判事の部屋のメンテナンスを頼まれ、椅子を一生懸命に磨いていました。
仲間がその丁寧な磨き方について聞いたところ、その大工さんは「将来自分が座る椅子だからしっかり磨いておこうと思って。少しでも座り心地が良いように」と答えました。
おわかりと思いますが、その大工さんは後にたくさん勉強して、本当にその椅子に座ることになりました。
夢を語ることによって具体的な行動が促されることが大切です。
夢はそれを持つだけではなく、その夢を基に具体的な行動にスイッチしていかなければなりません。
人に語ることによって行動に移しやすくなります。言葉にすることによって行動に移しやすくなるんです。
夢を持っていると言うことは、漠然と自分の中にあるだけです。それを言葉にするということは脳を働かせて言葉を選ぶことです。
その時に、脳に「 自分はこういう事を思ってこういう夢を持っているんだよ。だからしっかり覚えておいてね。ぼくがそこへ向かって行動するように、すべての心や体をプログラミングし ておくれ」ということを言ってるようなもんなんですよ。
そうすると、脳から反応が 返ってきて、次にすることを次々とを見せてくれるようになっていくわけです。
自分が意思をはたらかせていなくて も 次に次に自分が必要なことを実行していくということになっていくわけです。
言葉にしていくというのはそれぐらいの力があるんです。つまり脳に語り聞かせているということはわけですね
今日は「自助論」に書かれていることを元にして、「夢を言葉にすることによって脳に行動を起こすように促す」という話をしました。
何かしたいことがあれば、ぜひ言葉にして、それを人に話したり、ノートに書いたりすることによって行動へとつなげていってください。
それではまた。