私たちは,次のような考え方をしがちではないでしょうか。
つまり,何か行動をしようとするとき,まず目標を決めておいて,そこから逆算して今からすることを割り出して行動することがよい。
逆に,今,目の前にある面白そうなことに飛びついて行動を決めることはよくないと。
前者は意図的,計画的であって,たんたんと決められた行動を行うことによって目標を達成していくことができます。
後者は,目の前の何を面白いかと思うことで目標が決まっていきます。
達成しようとする目標は目の前にしかありません。
したがって,前者の方が価値のある大人お行動の仕方であるかのように思い込みがち。
私は,そのようにとらえがちでした
だから,「やりたいことをやるより,せねばならないことをやる」というような行動をこころがけてきました。
ところが,ものの本に,この二つは,モチベーションの現れ方の二つの類型にほかならない,ということが書いてありました。
二つの行動の仕方を,良しあしでとらえるのではなく,二つの類型であるととらえる。
そのことで,正しいかそうでないかという答えはない,ということになります。
モチベーションの二つの類型というのは目からウロコでした。
私は「#また何か始めた」というハッシュタグをよく使いますが,それだけ「今やりたい!ピピンと来た!」という行動が多いです。
そんな自分を少なからず,今日の目標を粛々とやる人はえらいなとどこかで思ってきたです。
しかし,この二つのことは,どちらがいいとかよくないとかではなく,単なる現れ方としての類型。
こう考えることで,わたしはこれから大手を振って目の前の面白そうなことに飛びつける,というわけです。
「また,何か始めた」と自信をもって行うことができるようになるわけですね。
そして,それでいいんです。
これは、コーチングにも必要な考え方です。
クライアントのモチベーションの現れ方は,目標から逆算して,今日すべきことをたんたんとする人でしょうか。
それとも目の前にあるおもしろそうなことに喜々として取り組む傾向のある人でしょうか。
それは,良しあしではなく,単なる行動の類型である。
これを知っているだけで,コーチはクライアントのことをさらに受け止めやふくなります。
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