前の章で、あなたがやりたいと思っていることの本気度は100点中どれぐらいか、その理由は何かを自分に問うてみることが大事だということについて話しました。
さて、今日の話はこの本気度に関わる話です。
これは私自身にも関わる話です。
転職への本気度
私は来年の3月で定年退職となりますが、2020年12月現在、その後の仕事をどうするのか、年金がもらえる65歳までどうするのかを考える最後の時期に差し掛かっています。
退職後には3つの道があります。
一つは再任用です。
もう一つは転職、完全に別の仕事をすること。
そして3つ目は自分で仕事を始めることです。
この中のどれを進んでいったらいいのかを考えています。
僕の仕事の場合、再任用があるのでそれが一番楽です。そのまま続けていけばいいし、仕事内容も似たようなものですから。
給料は少し減りますが、今と同じような感じで5年間仕事を続けていくことができます。それが一番楽なんです。
それと同時に、まったく別の仕事をしてみたいという気持ちもあります。
どんな仕事でもいいやと思って転職エージェントに登録しています。
退職後の転職はえり好みをしないほうがよい、ということは様々な定年本で読んでいますので、そのつもりです。
そのうえで、オファーメールがいろいろ届きますが、それを見ながら何かいいのないかなと思って見ています。
見ていると、やっぱり欲が出てきますね。残業が少ない方がいいなとか、土日は休みたいなとか。
あんまり選り好みしてもダメだとはわかっていますが、どうしてもどれがいいかなと思ってしまいます。
実はこの辺からすでに怪しいんです。
どれがいいかなと言っている段階で、本気でどんな仕事でもいいから転職しようと思っているのかという話になります。
転職するという本気度はどのぐらいなんだと。本気でどんな仕事でもいいから転職したいと言っているのなら、選り好みしている場合じゃないだろう。
できる仕事があったらどんどん飛び込んでいくぐらいの気持ちでやらないとダメだろうと思うわけですね。
僕の場合、ダメな時は再任用があるさという気持ちがあるので、どうしても安全圏の中に立った上で転職先探しをやっています。
これではどうしても本気度が下がってしまいます。
仲間の中に、再任用には申し込みませんと退路を断った人がいます。
完全に別の仕事をすると人事に宣言した人です。
この前話を聞いて、うわぁすごいなと思いました。
今から仕事を見つけていくと言っていました。すごい人だなと思いました。知らない世界に飛び込んでいく勇気を持った人です。
僕はそういう勇気はさすがにないので、いいところがあったら入ろうという本気度の低いところでやっています。
こういうのではよい転職ができないぞと自分でも思っています。
小さな一歩を積み重ねることで本気度をあげていく
じゃあどうしたらいいのかということですね。
前の記事で、本気度を上げるためのことを3つのことを話しています。
一つは言葉にすること。
二つ目は小さな成功体験を積み重ねていくこと。
三つ目はコーチに叱ってもらうこと。
この3つのことそれ自体を言葉にし続けて発動しなければならないと考えています。
そこで、この1ヶ月ぐらい、「私は転職するんだ」ということをいろんな人に言い、ブログにも書き、職務履歴書を書いてみました。
こうやって動画に収録することもその一つです。
言葉に出しながら、そのような小さなステップを一つ一つ作り上げていくうちにだんだん本気度が上がってきたことを感じています。
まずは行動。
あれこれ考えている状況では一歩も進んでいないということです。本気の気持ちに火が点いていない状況です。
だからできることから一つずつ階段を上っていくことですね。
ダメだったら◯◯があるという考え方は本気度を下げてしまいます。
しかし、退路を残しておきたいというのは人間として生きている限りしょうがないかもしれません。これは消えないです。
なので、先程の友達みたいに「再任用しません」と言って退路を断ってしまほどの勇気がない私みたいな人間は、言葉にするとか、小さな行動で成功体験を積み重ねるとか、コーチに叱ってもらうとか、そのようなゴールへ向けての行動を一つ一つ積み重ねていけばいいですね。
注:この動画収録から3ヶ月後、2021年4月。無事に別職場で定年後の人生を再スタートさせることができました。