結婚式を翌日に控え、相手の親御様への挨拶について、不安や疑問を抱えていませんか。
結婚相手の親をなんて呼ぶべきか、親同士の挨拶では挨拶はどちらの親から始めるべきか、親の挨拶回りでは相手側に対してどのような言葉を選べば良いのか、悩む点は尽きません。
また、親族への連絡方法やラインで送る際の例文、さらには親の挨拶回りで使える具体的な例文も知っておきたいところでしょう。
結婚式で新郎の親がするべきことや、息子の結婚式で親はいくら包むのが適切なのか、といった金銭的な問題も気になります。
加えて、うっかり行いがちな結婚式前にやってはいけないことも事前に把握しておきたいものです。
失敗や後悔を避けるため、これらの悩みを一つひとつ解消し、自信を持って挨拶に臨めるよう、本記事が徹底的にサポートします。
- 結婚式前後の挨拶に関する基本的なマナーや流れ
- 訪問時や電話、ラインなど状況に応じた具体的な挨拶の例文
- 親族への連絡方法や服装、手土産選びの注意点
- ご祝儀の相場や当日の役割など、挨拶以外に知っておくべき関連知識
結婚 式 前日 挨拶 相手 の 親への準備と基本マナー
- まず確認!結婚相手の親をなんて呼ぶべきか
- 親族への連絡とラインで送る際の失礼のない例文
- 親同士の挨拶と挨拶はどちらの親から行うか
- 親の挨拶回りで好印象を与える言葉の選び方
- そのまま使える親の挨拶回りの例文を紹介
まず確認!結婚相手の親をなんて呼ぶべきか

結婚相手の親の呼び方は、今後の関係性を円滑にする上で最初の重要なステップです。
基本的には、結婚の承諾を得るまでは「〇〇さん(パートナーの名前)のお父様、お母様」と呼ぶのが最も丁寧で無難な選択となります。
なぜなら、まだ家族として認められていない段階で、いきなり「お父さん、お母さん」と呼んでしまうと、相手に馴れ馴れしい、あるいは礼儀を欠いているという印象を与えかねないからです。
相手との距離感を慎重に測り、敬意を示すことが求められます。
例えば、結婚の挨拶に伺った際に、相手の親御様から「これからはお父さん、お母さんと呼んでくださいね」といった提案があれば、その言葉に甘えて呼び方を変えるのが良いでしょう。
もし、特に提案がない場合は、結婚後もしばらくは「お父様、お母様」と呼び続ける方が安心です。
家庭ごとの考え方や文化があるため、パートナーを通じて事前に意向を確認しておくことも一つの方法です。
状況別の呼び方まとめ
状況 | 推奨される呼び方 | 注意点 |
初対面〜結婚の挨拶まで | 〇〇さんのお父様・お母様 | 最も丁寧で間違いのない呼び方です。 |
相手から提案があった後 | お父さん・お母さん | 提案があった場合は、素直に従う方が好印象を与えます。 |
結婚後(提案なし) | お父様・お母様 | 家庭の方針を確認しつつ、しばらくはこの呼び方を続けるのが無難です。 |
このように、呼び方一つで相手に与える印象は大きく変わります。相手への敬意を第一に考え、状況に応じて適切な呼び方を選択することが、良好な関係を築くための鍵となります。
親族への連絡とラインで送る際の失礼のない例文

親族への結婚報告は、相手との関係性の深さや年代を考慮して、連絡手段を使い分ける配慮が必要です。
特に親しい間柄でない限り、ラインだけで報告を済ませるのは避けるべきでしょう。
その理由は、ラインは手軽で便利な反面、略式のコミュニケーションツールと捉えられることが多いためです。
特に祖父母や目上の方々に対してラインのみで報告すると、礼儀を欠いていると感じさせてしまう可能性があります。
したがって、まずは電話で直接声で伝えるか、手紙や挨拶状を送るのが正式なマナーと考えられます。
一方で、日頃から頻繁に連絡を取り合っている従兄弟など、同年代で親しい間柄の親族であれば、ラインでの報告も許容される場合があります。
ただし、その際も丁寧な言葉遣いを心がけ、一斉送信ではなく個別にメッセージを送るのが望ましいです。
ラインで報告する際の例文
件名:結婚のご報告
〇〇おじ様、〇〇おば様
ご無沙汰しております。〇〇(自分の名前)です。
この度、かねてよりお付き合いしておりました〇〇さんと結婚する運びとなりました。
本来であれば直接お会いしてご挨拶すべきところ、まずはラインでのご報告となり申し訳ありません。
結婚式は〇月〇日に〇〇にて執り行います。
後日、改めて招待状をお送りさせていただきますので、ご出席いただけますと幸いです。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
今後とも、変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます。
このように、ラインで連絡する場合でも、「本来であれば直接お会いすべきところ」という一文を加え、略式であることへのお詫びの気持ちを示すことが、相手への敬意を伝える上で非常に大切になります。
親同士の挨拶と挨拶はどちらの親から行うか

両家の親同士が顔を合わせる挨拶の場、いわゆる「両家顔合わせ」では、挨拶の順番にもマナーが存在します。一般的には、男性側(新郎側)の親から先に挨拶を始めるのが通例です。
これは、古くからの日本の慣習で「男性側の家に女性側が嫁ぐ」という考え方が根底にあるためと言われています。
現代ではその考え方も多様化していますが、儀礼的な場では伝統的な形式に則ることで、スムーズに進行させることができます。
具体的には、顔合わせの冒頭で、まずは新郎の父親が代表して挨拶を行います。
内容は、集まっていただいたことへの感謝、自己紹介、そしてこれから末永いお付き合いをお願いしたいという旨を簡潔に述べます。
その後、新郎の母親が挨拶し、続いて新婦の父親、母親の順で挨拶を交わすのが一般的な流れです。
挨拶の基本的な流れ
- 新郎本人による開始の挨拶:会の始まりを告げ、両家の親を紹介します。
- 新郎の父親による挨拶:両家を代表する形で、感謝と今後の抱負を述べます。
- 新郎の母親による挨拶:父親の挨拶を補足する形で、ひと言添えます。
- 新婦の父親による挨拶:新郎側からの挨拶に応える形で、感謝などを述べます。
- 新婦の母親による挨拶:父親に続きます。
- 新婦本人による結びの挨拶:会を締めくくり、改めて感謝を伝えます。
ただし、これはあくまで一般的な形式です。
家庭の事情や考え方によっては、この順番に固執する必要はありません。
大切なのは、両家が気持ちよく挨拶を交わし、和やかな雰囲気で会を進めることです。
事前に両家で相談し、当日の流れについて合意しておくことが、トラブルを避ける上で賢明な判断と言えます。
親の挨拶回りで好印象を与える言葉の選び方

親が相手方の親族へ挨拶回りをする際、言葉選びは今後の関係性を左右する重要な要素です。
好印象を与えるためには、感謝の気持ち、子どもの紹介、そして今後の変わらぬお付き合いをお願いする謙虚な姿勢を、誠実な言葉で伝えることが求められます。
なぜなら、挨拶の言葉は、その人の人柄や家風を相手に伝える最初の機会となるからです。
形式的な言葉を並べるだけでなく、心からの感謝や喜びが伝わるような、温かみのある表現を選ぶことが大切になります。
例えば、
「この度は、息子(娘)〇〇が大変お世話になります」という感謝の言葉から始め、
「至らない点も多々あるかと存じますが」と子どもを謙遜しつつ紹介し、
「今後とも親子共々、末永くよろしくお願い申し上げます」と締めくくるのが基本的な構成です。
ここで、子どもの長所を少しだけ加えるのも良いでしょう。
ただし、自慢話に聞こえないよう、「責任感が強いところが取り柄でございます」のように、客観的で控えめな表現に留めるのがポイントです。
また、相手の親御様を気遣う言葉を一言添えることも、心遣いとして好印象につながります。
「本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただきまして、誠にありがとうございます」といった感謝の言葉は、必ず伝えるようにしましょう。
このように、丁寧かつ誠実な言葉を選ぶことで、相手に安心感を与え、良好な関係の第一歩を築くことができます。
そのまま使える親の挨拶回りの例文を紹介

親が挨拶回りをする場面では、事前に話す内容を準備しておくと、当日慌てずに済みます。
ここでは、相手方の自宅へ訪問した際と、結婚式当日の親族控室での挨拶という、二つのシチュエーションでそのまま使える例文を紹介します。
相手方の自宅へ訪問した際の挨拶例文
「はじめまして。〇〇(息子の名前)の父の〇〇と申します。こちらは母の〇〇でございます。
本日はお忙しい中、お時間をいただきまして誠にありがとうございます。
かねてより、息子から〇〇さん(新婦の名前)のことは伺っており、このような素晴らしいご縁をいただき、大変嬉しく思っております。
息子は至らない点も多いかと存じますが、〇〇さんと共に温かい家庭を築いていってくれるものと信じております。
今後とも、親子共々、末永くよろしくお願い申し上げます。」
結婚式当日の親族控室での挨拶例文
「皆様、本日はご多忙のところ、〇〇(新郎の名前)と〇〇さん(新婦の名前)のためにご列席いただき、誠にありがとうございます。新郎の父の〇〇でございます。
皆様の温かい祝福の中、二人が新たな門出を迎えられますことを、親として心より感謝申し上げます。
なにぶん未熟な二人でございますので、皆様には今後とも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
本日は短い時間ではございますが、どうぞごゆっくりお過ごしください。」
これらの例文を基本としながらも、自分の言葉で少しアレンジを加えることで、より気持ちが伝わる挨拶になります。
例えば、パートナーの素敵なところを一言添えるなど、状況に応じて工夫してみるのが良いでしょう。
大切なのは、定型文を読むのではなく、誠意を込めて自分の言葉で語りかける姿勢です。
結婚 式 前日 挨拶 相手 の 親との注意点と関連知識
- 親の挨拶回り、相手側へ伺う際のマナーとは
- 結婚式で新郎の親がするべき役割と挨拶
- 息子の結婚式で親はいくら包むのが相場?
- 意外と知らない結婚式前にやってはいけないこと
- まとめ:結婚 式 前日 挨拶 相手 の 親との絆を深める
親の挨拶回り、相手側へ伺う際のマナーとは

親が相手側の自宅へ挨拶に伺う際は、言葉遣いだけでなく、訪問時間や服装、手土産といった立ち居振る舞い全般に気を配る必要があります。
これらのマナーを守ることが、相手への敬意を示し、両家の良好な関係を築くための基礎となります。
訪問時間と滞在時間
まず、訪問時間は約束した時間を厳守するのが鉄則です。
早すぎる到着は相手の準備を急かすことになり、遅刻は言うまでもなく失礼にあたります。
約束の時間の2〜3分後に到着するのが理想的です。
滞在時間については、長居は禁物です。挨拶と歓談を含め、1時間から1時間半程度で切り上げるのがスマートな対応と言えます。
服装について
服装は、清潔感のある上品なスタイルを心がけましょう。
男性であればスーツやジャケットスタイル、女性であればワンピースやきれいめのセットアップなどが適しています。
派手な色やデザイン、過度な装飾品は避け、あくまで主役は子どもたちであるという謙虚な姿勢を示すことが大切です。
手土産の選び方
手土産は、3,000円から5,000円程度の「消え物」が一般的です
。相手の好みが分からない場合は、日持ちのする個包装の焼き菓子や、老舗の和菓子などが無難です。
相手の地元で評判のお菓子を持参するのも喜ばれるでしょう。た
だし、切り分ける手間が必要なものや、要冷蔵のものは避けるのが配慮です。
渡すタイミングは、室内に通され、正式な挨拶が終わった後が適切です。
これらのマナーは、相手を尊重する気持ちの表れです。一つひとつの行動に心を配ることで、誠実な人柄が伝わり、今後の円満な付き合いへとつながっていきます。
結婚式で新郎の親がするべき役割と挨拶

結婚式当日、新郎の親は単なる列席者ではなく、主催者側の一員としての役割を担います。
ゲストへの感謝を伝え、両家を代表して挨拶を行うなど、その責任は重大です。
主な役割は、大きく分けて「ゲストへのおもてなし」と「儀式での挨拶」の二つです。
ゲストが到着し始めたら、受付周辺や控室で「本日はありがとうございます」と声をかけ、感謝の気持ちを伝えて回ります。
これは、遠方から来てくださった方や、主賓、乾杯の発声をお願いした方へは特に丁寧に行う必要があります。
そして、最も重要な役割が披露宴の最後に行う「両家代表謝辞」
す。これは主に新郎の父親が行います。謝辞の構成は以下の三部構成が基本です。
- 導入(感謝):列席いただいたゲストへの感謝の言葉を述べます。
- 本題(二人の紹介と今後の願い):新郎新婦の未熟さに触れつつ、今後の生活への支援と指導をお願いする言葉を伝えます。
- 結び(締めの言葉):ゲストの今後の幸せを祈る言葉と、改めての感謝で締めくくります。
謝辞のポイント
- 長さ:長すぎず、短すぎず、2〜3分程度にまとめるのが理想です。
- 内容:定型文に頼りすぎず、自分の言葉で感謝の気持ちを伝えることが感動を呼びます。
- 姿勢:メモを見ながらでも構いませんが、時折顔を上げ、ゲストの目を見て話すことを意識しましょう。
新郎の親が主催者として堂々と、かつ謙虚に振る舞う姿は、ゲストに安心感を与え、結婚式全体の品格を高めます。
事前に役割と挨拶の内容をしっかりと準備し、自信を持ってその日を迎えることが大切です。
息子の結婚式で親はいくら包むのが相場?

息子の結婚に際して、親がどの程度の経済的援助を行うか、またご祝儀としていくら包むべきかは、多くの親御様が悩む点です。
これには決まったルールはありませんが、一般的な相場や考え方を参考に、各家庭の状況に合わせて判断することが求められます。
結婚式の費用援助について
まず、結婚式全体の費用を親が援助する場合、その金額は家庭の経済状況や教育方針によって大きく異なります。
全国的な調査では、親から援助を受けたカップルの平均援助額は150万円前後というデータもありますが、これはあくまで平均値です。
全額を援助する家庭もあれば、「自分たちの力で」という方針で一切援助しない家庭もあります。
重要なのは、援助の有無や金額について、事前に両家ですり合わせを行っておくことです。片方の親だけが多く負担すると、後々のしこりになりかねません。
ご祝儀として包む場合
費用援助とは別にご祝儀として渡す場合、親から子へのご祝儀の相場は10万円から30万円程度が一般的です。
ただし、前述の通り多額の費用援助をしている場合は、ご祝儀は包まないというケースも少なくありません。
ご祝儀を渡すかどうか、渡す場合の金額についても、両家で足並みを揃えておくとスムーズです。
これらの金銭的な問題は、非常にデリケートです。親子間、そして両家間で率直に話し合い、お互いが納得できる形を見つけることが、今後の円満な関係を築く上で不可欠と言えるでしょう。
意外と知らない結婚式前にやってはいけないこと
結婚式を控えた時期は、当人たちも親も気持ちが高ぶり、普段ならしないような言動をしてしまうことがあります。
ここでは、良かれと思ってやったことが裏目に出たり、無意識のうちに相手を不快にさせたりする「結婚式前にやってはいけないこと」をいくつか紹介します。
相手やその家族の悪口・批判
これは最も避けるべき行為です。
たとえ冗談のつもりでも、パートナーの家族や友人、あるいは結婚式の準備に関する不満を口にすることは、両家の信頼関係に深刻な亀裂を生じさせます。
準備で意見が合わないことがあっても、相手を尊重し、建設的な話し合いを心がけるべきです。
過度な干渉や要求
子を思うあまり、結婚式の衣装や演出、招待客の選定などに口を出しすぎるのは考えものです。
主役はあくまで結婚する二人です。親はサポーター役に徹し、求められた場合にのみアドバイスをするというスタンプが望ましいでしょう。
特に、自分たちの時代の価値観を押し付けるような言動は慎む必要があります。
SNSでの不用意な発信
結婚式の準備の様子や、相手の家族との出来事を安易にSNSに投稿するのは危険です。
招待していない人への配慮を欠いたり、内輪の話を公開してしまったりすることで、トラブルに発展するケースがあります。
投稿する際は、公開範囲を限定する、個人情報に配慮するなど、細心の注意が求められます。
結婚式は、二人が新しい家族を築くための大切な儀式であると同時に、両家が親族となるための儀式でもあります。
この時期の不用意な言動が、後々まで影響を及ぼすことを肝に銘じ、常に相手への配慮と敬意を忘れないように行動することが大切です。
まとめ:結婚 式 前日 挨拶 相手 の 親との絆を深める
結婚式前後の挨拶は、単なる形式的な儀礼ではありません。それは、二人の門出を祝福してもらい、これから親族となる相手の親御様と良好な関係を築くための、非常に重要なコミュニケーションの機会です。
この記事で解説したポイントを改めて振り返り、自信を持って挨拶に臨みましょう。
- 相手の親の呼び方は関係性に応じて「〇〇さんのお父様・お母様」から始める
- 親同士の挨拶は男性側(新郎側)の親から行うのが一般的なマナー
- 親族への連絡は相手との関係性を考慮し電話や手紙、ラインを使い分ける
- ラインでの連絡は略式であるため丁寧な言葉遣いとお詫びの一文を添える
- 挨拶の言葉は感謝と今後の抱負、そして謙虚な姿勢を誠実に伝える
- 挨拶回りの例文を参考にしつつ自分の言葉で気持ちを伝えることが大切
- 相手側の自宅へ訪問する際は時間厳守が鉄則
- 服装は清潔感のあるセミフォーマルを意識し派手なものは避ける
- 手土産は3,000円から5,000円程度の消え物が無難で渡すタイミングも配慮する
- 滞在時間は1時間から1時間半を目安に長居は避ける
- 新郎の親は主催者側の一員としてゲストへのおもてなしを心がける
- 両家代表謝辞は2〜3分にまとめ自分の言葉で感謝を伝える
- 費用援助やご祝儀の金額は両家で事前にすり合わせを行うことが重要
- 結婚式前に相手やその家族の悪口や批判をすることは絶対に避ける
- 結婚式の準備に過度に干渉せず主役である二人を尊重する姿勢が求められる