第2回目の今日は、長続きしないと悩んでいる人に向けてのお話です。
コーチをやっていると、長続きできないっていうことで悩んでる人って結構いらっしゃいます。
よく言われているのが「三日坊主で終わっちゃった」とか、「すぐにモチベーションが下がる」とか、「長続きできない自分がダメな人だ」とか、そのようなことです。
長続きしないといけないんでしょうか?
例えば、子どもについて「うちの子は長続きできなくて」という話をよくききます。
しかし、まだやりたいことすらも見つけてない時に、何かを長く続けさせるということは本当にいいことなんでしょうか。
根性を身につけるという意味があるんでしょうか。
長続きさせること自体が良いことだと思っているのでしょうか。
長続きさせること自体に何か価値があるんでしょうか。
何のために、長続きさせようと思うのでしょうか。
おそらく、あなたが何らかのことを長続きさせないといけないと思っている理由は2つあると思います。
一つは、長続きしないとダメだからということ。
もう一つは、長続きすると何かいいことがあるからということ。
この2つだと思います。
一つ目の長続きしないとダメだからということについて。
せっかく始めたのに辞めたもったいないでしょうとか、コロコロ変えるのは飽きっぽい証拠だとか、長続きできないということは、本気でやると思ってないからだか、我慢が足りないとか、根性がないとか・・・
長続きできないということには上のような悪いイメージをもたれがちです。
逆に、2つ目の長続きすると何かいいことがあるからという面から見ると、続けること自体に価値があるし、それをくぐり抜けてきたということがブランドになるんだよということがあげられます。
続けていると必ず達成できるよとか。100回ぐらいやると何か成果があるでしょうとか、要は長く続けること自体に価値があるというそういうような考え方です。
以上の両面から、長続きしないとダメというように思ってる人たちが多いと思います。
しかし、考え方を変えてみると、長続きをしなくていい理由もあります。
例えば、修行じゃないんだから無理して長続きしなくてもいいじゃないという考え方があります。
また、長続きできないというのは、逆にいえばやりたいことをどんどん変えていっているということですから、いろんなことをスイッチすることによって本当にやりたいことを見つけられるという考え方もあります。
また、長続きできないからといって、誰も困るわけではありません。あなたが誰からか怒られるわけでもありません。そもそもそれを見ている人なんかいません。
大事なことは目標を達成することです。長続きできようとできまいと、目標を達成できればいいわけです。
「長く続ける」ということ自体は、目標を達成することへの必須な条件ではないということですよね。
ですから、私は継続できないからといってそんなに悩む必要はないと考えています。
でも、「長く続けるということ」自体にはやはりそれなりに良いことはあります。
長く続けてきたからこそ見える世界というのもあるし、長く続けることによって身につく力というのもやはりあります。
ですから、「長く続けること自体」を目標にしようということは、それはそれでアリだと思います。
くぐり抜けることによって力をつけたい、くぐり抜けることによってその先の世界を見てみたい。そのためになんとか長続きできる自分になりたいというように思うのは、これは良いことだと思います。
◯目標達成のために「継続すること」自体は必須条件ではないこと
◯継続すること自体を目標にするのはありだということ
これらを前提にしたうえで、何かを長く続けるためにはどうしたらいいでしょうか。
いや~自分は三日坊主しかできなし、すぐ飽きるし。そんな自分でもなんとか継続したい、その先にあるものを見たいと思うことだってあるでしょう。
そのために一番良い方法をお教えしますね。
それは
1日も欠かさずやる
ということです。
1日も欠かさずやるなんてそんなので難しいことできない!
だってきつくなるでしょう?休みたくなることだってあるじゃないですか。すぐやめてしまいますよ。最初はいいけれども僕なんか三日坊主で終わっちゃいますよ!
そんな声が聞こえてきそうですね。
でもここで一つはっきりさせておきたいのは、「長く続ける」ということと「1日も欠かさずやる」ということは別のことということです。
「1日も欠かさずやる」ということはでただ長く続けるための一つのツールに過ぎないんですよ。
1日も欠かさずやると決めた方が続けやすいんです。
2日やって1日休むという場合、次にやるときに少しきついんですよね。
でも毎日やってると何の精神力も働かせなくて済むんですよ。
毎日やるんだって自分が脳に言い聞かせていると、自分の脳が「この人はそういう人なんだ」ということで毎日やるための行動をどんどん選んでくれるようになる。
だからそんなに精神力を使わなくてもいいんです。
毎日やるように脳が自分の行動を勝手にパイロットしてくれるので、実に楽なんですよ。
ですから続けるためには1日も欠かさずっていうのが一番やりやすいです。
こういうと不安になりますよね。自分は三日坊主だし、とても毎日なんてできないと思いますよね。
でもいいんです。
三日坊主で止めたということは、3日続いたということですよ。
4日目ができなかったっていいんですよ。
次の3日をまたやればいいだけです。
そして、また始めればいいんですよ。
毎日やろうと思っている人は、1日休んだ途端に「あーだめだ!自分は続けられなかった!」と思いがちなうんですけど、そうじゃありません。
継続できないっていうことは「止めてしまった」ということなんです。
止めなければいいんですよ。
僕なんかはバレッドジャーナルというノート法を3年何ヶ月もやってますけど、そのうち2年8ヶ月はやってませんでしたからね。
でも2年8ヶ月ぶりに再開してそれからずっと続けてます。これでも長く続けていることになるでしょう。
2年8ヶ月立った時に再開するか、そのままやめるか。
僕は再開したから、その後さらに4年たった今でも「続けてます」って言えるんです。
ブログだって、「知的生活ネットワーク」というブログを2009年12月に始めてから2024年の今年で15年目になるんですけど、その間に3ヶ月書かなかったなどということだってあったんですよ。
今でこそ毎日書いてますけど、ぽつぽつとしか書かなかった年もあります。
そのまま辞めちゃってたら終わってますけど、3ヶ月休もうがどれだけ休もうが、再開したので、僕はブログを続けてきたと言えるんです。
そして今でもそのブログを続けているんです。
だから僕が「50歳からのブログ運営戦略」で提唱している10年ブログというのは、間に休みがいくらあろうといいんですよ。
また再開すれば。
そういう意味で、間に休むことがあってもまた再開して続けていけばいい、三日坊主を続けていけばいいんですね。
私はこれを「三日坊主を続ける人」という意味で「三日坊主リピーター」と呼んでいます。
そういうことで、一日も欠かさずということは長く続けるということの要件ではないということです。
まとめ
長続きさせる、継続するということは、たしかにその先に良いことがあります。
しかし、それは目標の達成のために必須な条件ではないということですね。
つまり継続できないからといって悩む必要はないということです。
それでも継続すること自体を頑張りたいという人であれば、1日も欠かさずやるということをやってみてください。
もしそれで途切れたらまた始めればいいわけです。
そうやってできるだけ長く続けてその先にある良い世界を是非見つけていってください。